『 あ め つ ち 』
私たちの先人が書き残した古事記の一文です。
「 あ め 」は「 天 」を、「 つ ち 」は「 地 」を意味し、
この世界に生きとし生ける全ての命を指しています。
先人たちはこの天と地「 あ め つ ち 」を朝夕慕い、敬いながら暮らしていました。
それはまさに「地球と共に生きる」という、私たちが忘れかけている生き方であり、在り方です。
地球環境に変化が訪れ、世界の価値観や道徳感が変わろうとしている今こそ、
私たちはこの「 あ め つ ち 」のはじまりの地に立ち還り、
天と地を慕い、敬い、地球が放つ息吹きに共鳴する感覚と暮らしを取り戻すことが、
この星の命の欠片の一つとして、また豊かな未来を追い求める一人の人間として、
踏み出さなければならない一歩ではないでしょうか。
日や、月や、風や、雨や、火や、水や、千年を超えて命を育む草や木や森の響きに、
耳を傾け、人と自然が織り成しあえたなら。
その願いを、地球の欠片に伝統の技と心と添えて「 あ め つ ち 」と言う形に表しました。
「 あ め つ ち 」が語りかける響きと香りと手触りに、もしも触れることができたなら、
きっと、人も自然も暮らしよくなる。
私たちは、そう信じています。