Story ストーリー
よだれかけに見えないものがあったらいいな
fromaooo(フロマオ)は嚥下障害(飲み込むことが難しい状態)のある娘を介護する母が作ったブランドです。娘の服がぬれるのを防いだり、口元を拭けるようスタイ(=よだれかけ)やタオルを首元に当てていましたが、それらが目立ってしまうことに疑問を感じていました。 ~ 自然でステキな服のように見えるスタイがあったらいいな ~ そんな想いが芽生えました。
機能性とファッション性を同時に叶えたい
そんな想いからスタイとチュニック(=上衣)をセットにし、重ね着のように見える「スタイチュニック」が誕生しました。考え抜かれた構造は意匠と特許を取得。(特許第6708780号) 背中がクロスしたデザインのチュニックは軽く引っ張るだけで首回りと袖ぐりが大きく開く構造で身体を締め付けず、ストレスフリーな着心地の上に、腕を動かしづらい方も楽に着脱できます。 スタイは吸水しやすく乾きやすい綿など天然素材のしっかりした5層構造。スタイ部分だけを交換することもできます。
障がい者の視点からのものづくり
障がい者や介護者だけが気づく「違和感」をポジティブにとらえ、当事者たちが、意見やアイデアを出し試作・製品化をしています。障がい者の視点でデザインすることで必要な機能が際立ち、同時に見た目のファッション性も高めることで、自分らしく心地よく使えるものが生まれます。それは人の尊厳を守り、自信の持てる未来へとつながっていくでしょう。 また、障がいのあるなしに関わらず、その良さが受け入れられ、広く多くの人に使ってもらえるものになっています。
障がい者や介護者が活躍できる社会へ
障がい者や介護者の感覚が、自分のためにも人のためにも役に立ち、多くの人に心地よく使いやすい『 アダプティブファッション※ 』の可能性を広げます。 当事者から提案・発信することで、作る人と使う人の思いがぐんと近づきます。 ※ 肢体不自由者のことを第一に考えた服や小物など
笑顔が広がるといいな
さらに、介護者にもスポットを当てます。介護の中で得た気づきは大切な価値。そのことを最大限に活かして、介護者が社会で輝き活躍できるような仕事の場を創出しています。 fromaoooの製品を身に着けた瞬間、パッと笑顔が広がります。ご本人もそのまわりにいる人も。 この世界が変わるような瞬間をぜひ体験してください。