Brand Story ブランドストーリー
アーティスト一家に生まれたが、高校時代に描いた絵に、全て自分の在り方が出てしまうことに気づいて恐ろしくなり、近年まで絵を描くことは出来なかった。変化は2015年に。夢の中で、大尊敬する前衛芸術家に「あとは任せたわ」と言われたことがきっかけに なった。 その後しばらくした或る夜、外的刺激から逃れるために、月明かりの下でベニア板一枚という大きな面にアクリル画を描き、抽象が自分のスタイルであることに気がつく。この時に初めて、人目を気にせずに表現する楽しみを知る。他人の期待に応えなければいけないと思い込み、自分の気持ちやコンプレックスを隠して描いていた檻から、ようやく解放される。 日本という、沈黙を美とする文化の中で育った自分にとって、キャンバスは感情を自由に発散できる場所。絵画によって、内なる葛藤や喜び、愛など、言葉になる前の喜怒哀楽…深い感情を表現・昇華させることが出来ると信じている。 2018年10月にiPadを購入してから始まった制作は、最初の1年で500枚を超える。2019年の2月にNYのギャラリーからのオファーで販売を行なったことを皮切りに、国内でも展示販売をスタート。3年目には京都のギャラリーからオファーをいただいて個展。2022年3月には、美術館での初展示として、東京六本木にある国立新美術館にて開催された「汎美展」に参加。マルチプル作品やNFT作品販売も行った。 また2022年3月末から5月頭には、制作のために富山県は南砺市井波へ。ここではiPadでのカラフルな表現とは一線を画す、モノクローム表現にトライし、大きな鉛筆画を仕上げた。この作品は、アートギャラリーからの評価も高く、数年のうちに個展開催を目指すよう言われている。