Concept
ブランドについて
「KAKURA=カクラ」というブランド名
少数先住民族の部族名から。日本的な響きと少数民族であることがものづくりの姿勢にぴたりときました。その暮らしを見習い、「本質を見る目」「大切なものの再生」を基本テーマに、生活に潤いを与える道具を、できるかぎり環境に配慮した素材で作ろうと、1998年にデザイナー一人で立ち上げたのです。自然素材である紙・竹・革・陶を使い、また組み合わせ、ほぼすべてをKAKURAの少数メンバーの手でひとつひとつ丁寧に仕上げていきます。
デザイン
KAKURAのデザインには3つのテーマがあります。
「日本のデザイン」日本人の精神性が現れる所作を生み出すデザイン。
「必要最小限のデザイン」“用の美”=使うための機能をデザインし、これから先、変えようのない形をめざして。
「温もりもデザイン」愛着が持てるよう“人の手×自然素材”という選択をしています。
素材のこと
まず素材それぞれの特性を知ることから始めます。
「紙」なら薄い、軽い、折れる、書ける、ちぎれる
「革」なら縫える、曲げられる、厚みが変えられる、使うと柔らかくなる
「土」なら固い、重い、水や火に強い、曲線が作りやすい
など。
それらを踏まえて組み合わせたり、組み込んだり、素材そのものに役割が生まれるように工夫します。
また、使い手自らがどのように使うかを選択でき、自分らしい使い方を見いだすことができる「デザインの余白」を設けています。
例えば、ノート類はすべて無地、右開き、左開きを自由に選択できる、革のポケット類をすべて別売にしたシステム手帳は、必要なポケットを好きなタイミングで購入することができる、レザーノートカバーや手帳カバーのペンホルダーは必要のない時には収納できるなど。
そしてシンプルなデザインだからこそ素材の良さを感じてもらえると、素材へのこだわりは徹底しています。
すべてのお手本は自然そのものと先人たちの暮らし。次から次へと消費することに疑問を持ち、永く愛着を持ってものと付き合えることの愉しさを伝えられたらと考えます。自信をもってすすめられる素材で心を込めて作るプロダクトの品々、心豊かな暮らしの一助になればと。