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今のゴシゴシの歯ブラシは圧倒的な性能不足
国内の50歳以上の多くの方が歯周病またはその予備軍です。 厚生労働省の80歳で20本歯を残そうという8020運動 現実は80歳で28本の歯の内、15本程度の歯が抜けてしまっています。
健康な歯と歯茎を残そうと、歳をとってから始めても遅いのが歯周ケア。日々の積み重ねが大切です。 今のうちから真剣に「オーラルケアを頑張ろう!」と思ったところで一生懸命歯磨きをした後、フロスや歯間ブラシを使って汚れを落とし、マウスウォッシュで仕上げをして……。と真剣に歯磨きをすると20分近くかかるといわれています。 しかも歯磨きの難しいところが、歯磨きが好きな人ほどなりやすい“磨きすぎによる知覚過敏や歯ぐき下がり”。一所懸命に磨いたのが仇になり、冷たいのみものが歯に染みる、歯茎がやせ細って血がでるなど歯周病ケアは至難の業です。 ゴシゴシの歯ブラシでは、ほとんどの方が磨き残してしまいます。
「歯周病」を根絶し、健康寿命を伸ばす。
一つひとつ丹念に手作りされている「クルン」の歴史は、天下の台所とも呼ばれた商人のまち、大阪。は1997年に回転歯ブラシの発明を申請したところにさかのぼります。
回転歯ブラシを発明したのは大阪にあるクルン株式会社の林さん。先代の社長が業務用の床磨きブラシを見て「鏡のようにツルツルになるのなら、歯もきれいになるのでは?」というひらめきからブラシづくりが始まりました。
発明家であり職人。
この独特な形のブラシをつくるため、機械から自分たちで開発しました。大手メーカーの技術者として働いていた方も、この機械を見て「うちでは真似できない」と驚いたのだそう。
開発当初ブラシの植毛技術は7,000本まででしたが、改良を重ねに重ね今では最大で17,600本までの植毛に成功しています。 歯ブラシというと、機械で大量生産されているように思われるかもしれません。しかしクルンの特徴的なブラシは人の手で作られているんです。
例えば毛の長さ。歯へやさしく当てるため、わずかに毛先の長短をつくる作業。これは現状、人の手でなければ出来ない作業です。目で見ながら、手で一つ一つカットしています。 こうした絶え間ない技術開発のおかげで、特許を取得(第5783435号 公開)。回転式歯ブラシは、発売から累計で450万本の売上を突破しました。 歯垢の多くは歯茎のつけ根と隙間にできるといわれていますが、いまの歯ブラシはそれ用に作られていないと考えています。 人生100年時代といわれている現代で、歯周病から歯の健康を守ることが健康寿命を伸ばし、日本の将来にいい影響を与えること。これが私たちの願いです。
受け継がれるメイドインジャパンの回転式歯ブラシ
「20年間やってきて、1番むずかしいのは“ゴシゴシ感の固定観念”を払拭することでした。」そう話すのは、2代目社長の林伸彦さん。 10年近く北欧スウェーデンで暮らしていましたが、家業を継ぐために日本に戻ってきました。歯の健康が、自分自身の健康ひいては日本人の健康寿命に大きく関わることを知った林伸彦さんは、回転歯ブラシを日本に広めるため全国各地を周り、自ら実演販売なども行っています。
メイドインジャパンの回転式歯ブラシは、台湾、中国などでも好評いただいております。 中国、アメリカ、ヨーロッパなど世界各国で特許を申請、日本発の歯ブラシが世界に広がっています。
歯ブラシの形状が120年間変わっていないのは「つくりやすい」からというのが大きな理由の一つ。 だからこそ中小企業である「クルン」が、回転式歯ブラシのパイオニアとして技術の向上と、回転式歯ブラシの認知拡大にむけて日々努力を続けています。