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TANABANA

インドの魅力的な手仕事と天然素材にこだわって作ったやさしい洋服と小物

ヒンズー語でTANAは縦糸 BANAは緯糸を意味します。
手仕事や天然素材にこだわって、ずっと大切にされる物づくりと作り手への想いを込めて、インドの魅力的な手仕事と繊細な日本の感性が織りなすリアルクローズを提案いたします。
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Story ストーリー

カディ -The fabric of FREEDOM-

現代では通常の手織りには機械紡ぎの糸を使っていますが、カディには手紡ぎ糸を使います。織るための準備として、糸を紡ぐことから始まり、糸巻き、糸引きなど数々の職人たちの手仕事が必要です。言うなればカディとは完全な手仕事の産物と言えるでしょう。この手仕事には手作業ゆえの糸や織りの不均一さが生じます。糸の撚りむら(ネップ)による生地のデコボコ感は特徴のひとつで、機械織りのような均一感はありません。この糸撚りの柔らかさが吸湿性、速乾性に優れ、空気をたくさん含み、夏に涼しく、冬に温かな肌触りを生みます。インドでは一度カディを着ると機械織りの木綿には戻れないという人が多いのです。

東インドの農村部の家庭で細々と織られているこのカディにはまた別の意味があります。それは機械織りの布ではなく自ら紡いだ糸を使い自ら織る布を纏うことでイギリスの植民地支配からの独立を促したガンディーの運動です。民衆に自立を説得するためガンディーは糸を紡ぐ糸車チャルカを回し続けました。
現在このガンディーチャルカはインドの解放と非暴力革命の象徴となりカディは「自由の布」と呼ばれています。ガンディーは
「スワテジ(国産品)無きスワラジ(独立)は生命のない屍である。スワテジはスワラジの魂であり、カディはスワテジの象徴である。」と言っています。

インドのブロックプリント 自然とのハーモニー

インドの染色技法の中で特に親しまれているのは木版染め=ブロックプリントではないでしょうか。これはその言葉通り、木の塊(ブロック)に模様となる柄を彫り込んで版を作り、布の上に押し当てて模様染する技法です。このブロックプリントの産地としてはラジャスタン州、グジャラート州が有名です。ラジャスタン州での州都ジャイプール近郊にはブロックプリントを専門にする村がいくつもあり、それぞれに技法や模様の特徴がありますが、版木には同じようにシーシャム(インドローズウッド、紫壇)やチーク材など堅い木を使っています。
版木は専門の木彫り師によって作られていて、熟練の職人が作った版の線は50年もくっきりと使い続けることができるそうです。木版は一つの模様で2〜6版が一組になっていて、アウトライン版、部分媒染版、部分防染版、模様全部を伏せる版などが媒染、防染の用途別の捺印に使われます。ブロックプリントの魅力はこの版木製作に始まって、すべて手作業による手仕事ならではの味わいと、自然とのデリケートな関係から生まれます。というのは染めの色合いが気温や湿度、日照時間によって微妙に変化するからです。ブロックプリントは色別に木版を作り、ハンコを押すように色を重ね、幾度もの水洗いをし、その都度、太陽に乾かす必要があります。その作業は刻々と流れる時間の中で、自然の変化に合わせながら人間のたゆみない手作業で行われます。均一性や同一性に慣れた目には欠点と映るかもしれない微妙な差異はこの手仕事の特性でもあります。
紀元前からの最古の歴史を持つ木版染は今もなお私たちを魅了し続けています。

Exhibition 出展展示会

MaG.+ #2

2021.02.28(Sun) - 2021.08.31(Sun)

「こだわりのアイテム、その価値をバイヤーにしっかりと伝えたい」をコンセプトとしたファッションの合同展示会です。

展示会ページ