Story
ストーリー
『GROW 育てる鞄』について
『GROW 育てる鞄』は、1000年の伝統を誇る豊岡の鞄産業のルーツとなった、伝統工芸品『柳行李』をモチーフとした鞄です。
柳行李の古き良き『趣』を表現する為、使用に応じて色艶が増す革のエイジング(経年変化)という特徴に特化した、『アラスカ』というイタリアンレザーを使用し、侘び寂びを感じ愉しんで頂ける様に『GROW 育てる鞄』と名前が付きました。
古き良き柳行李のデザインを革加工によって表現
柳行李の『編み』と『格子』のデザインを取り入れました。
革製品では見られないキルティングというステッチをデザインとして施し、厚みのある芯材を入れ高低差を出す事によって写真上でも陰影のある迫力のあるデザインに。
革仕様のタイプではエイジングの表情をより豊かなものにします。
また取手には柳行李の編み込みの技法を再現し、鞄本体に負けない迫力あるデザインに。
高級イタリアンレザー『アラスカ』について
世界トップクラスの品質を誇る伝統工芸であり革製造の本場、イタリア植物タンニンなめし革協会の発起社の1つであるLa perla Azzurra(ラ・ペルラ・アッズーラ)社の『アラスカ』です。
加盟するタンナーは、高価で貴重な原皮を化学物質を一切使用せずに、植物タンニンだけでなめす伝統的な手法を用いています。
時間と手間をかけてなめされた革は、人や環境に優しく、使い込むことにより手や体に馴染み、深みある色合いに変化していきます。
上品なシボに残ったホワイトワックスの陰影により、「アラスカの雪山」が表現されており、経年変化によって白い表面が雪解けのように消えてゆき、しっとりとした肌触りに加え、美しい飴色のツヤが増していきます。
柳行李の『丈夫さ』『一点もの』という特徴を表現
柳行李は丈夫で壊れにくいのが特徴で、古き良き日本の姿を感じる事が出来ます。
本製品では柳行李の丈夫さを表現しており、本革トートバッグの寿命として挙げられる型崩れが起きません。
前述の格子柄のキルティングデザインの部分に芯材を縫いこんでいる為、長期使用による鞄の型崩れなどが起きない作りになっています。
また、使用している革は牛の肩にあたるダブルショルダーと言う部位のみ使っています。
ダブルショルダーの特徴は、長年の使用に耐えられるだけの柔軟性と強度を兼ね備えた部位で、耐久性に非常に優れています。
その為革の繊維の劣化による型崩れが起きにくくなっています。
またダブルショルダーは元々頻繁に動かしていた部位である為、表面に出る表情が豊かで、一つとして同じ表情がないのが特徴でもあります。
それにより、柳行李の『一点もの』を表現しています。
関西テレビにてSDGs関連商品を取り上げて頂きました。
海洋が抱えるプラスチックゴミの問題に対して、廃漁網を鞄の本体キジにアップサイクルした『GROW 育てる鞄 AGING TOTE for the Blue』シリーズを取材して頂きました。
革の経年変化を存分に愉しめ、サスティナブルな取り組みにも繋がった、所有する事の意義を感じられる鞄です。