Story ストーリー
手吹き耐熱ガラス抹茶碗「深緑」――窯変が生む深い緑と耀彩変の光沢
「深緑」は、耐熱硬質ガラスを用いて宙吹きで仕上げた抹茶碗です。窯変による深みのある緑色に、螺鈿耀変の技法を組み合わせ、上品で奥行きのある光沢をまといます。陶器のような重厚感と、内側から透けるガラスの透明感を併せ持つ姿は、伝統の茶の湯に新しい景色を添えます。光を受けて変化する表情は、使い手に静謐な時間をもたらし、茶道を通じて五感を豊かにします。
「耐熱ガラス抹茶碗(熔彩変蒔絵菊)」――漆の蒔絵と耐熱ガラスの融合
熔彩変による多彩なガラス表情の上に、漆の蒔絵で菊が描かれた一碗です。耐熱ガラスを用いることで、熱湯でも安心して使える実用性を備えています。繊細な蒔絵が光を受けてきらめき、茶碗を囲む空気までも華やかに演出します。ガラスの透明感と漆の深みが響き合い、伝統技法同士が掛け合わさることで、唯一無二の美を宿します。
耐熱銀彩金抹茶碗「汀 migiwa」――銀箔と金彩が描く“波打ち際”の景色
「汀 migiwa」は、銀箔と金彩をあしらった耐熱ガラスの抹茶碗。波打ち際を思わせる模様と翠色の高台が、自然美を写し取ったような存在感を放ちます。抹茶を注ぐと、緑・銀・金が溶け合い、幻想的な景色が器の中に広がります。耐熱硝子で作られているため、熱湯を注いでも安心です。
耐熱吹きガラス抹茶碗「熔彩濃墨」――琥珀色と銀彩が織りなす重厚な景色
「熔彩濃墨」は、琥珀色の硬質耐熱ガラスを宙吹きで仕上げ、銀彩を纏わせた抹茶碗です。窯変によって生まれる自然な色調は、一つとして同じものがなく、まるで墨の濃淡を思わせる奥深い表情を見せます。陶器のような重厚感とガラスならではの光沢が調和した、茶の湯にふさわしい逸品です。
美術展から百貨店まで幅広い舞台で発信しています
加須耐熱ガラススタジオは、日本ガラス工芸協会主催「日本のガラス展」、会員作家による「ガラスのかたち展」、さらには「宝生能楽堂ガラス展」などに出展し、幅広い層に作品を届けてきました。加えて、日本橋三越、小田急百貨店、東急、西武などの百貨店やPOP UPイベントでの展示販売も行い、日常から茶の湯の世界まで、耐熱ガラスの可能性を広げています。
共に新しい景色をつくる仲間を求めています
当工房では、耐熱吹きガラスの茶器に絵付けや漆を施す新たな表現に挑戦しています。なつめや茶碗にオリジナルの絵付け・漆を手掛ける作家や職人の方々と協力し、唯一無二の器を共に生み出したいと考えています。展示企画や販売会のご相談も随時受け付けておりますので、お気軽にお声がけください。
ガラス作家 T-CRAFTオーナー:コイケ ユキオ
1978:池袋コミニティカレッジ ガラス工芸専攻1期入校 江副行昭 師事 1981:習志野にて独学でガラス窯製作を始める 1987:’87’89 銀座松屋画廊, ’91新宿京王『アラパドマ展』 1988:個展『パラダイスアート展」TSK.CCC 六本木ビル 1991:『 金沢クラフトアートコンペテション’91 』入選 1992~2002ガラス制作休業 2003:NZに留学[UOCL wanganui Glass Depatment] 2003~2010 NZで制作 Wellington gallery等で販売 2013 : マレーシアSIRIM社に窯改良アドバイス及び吹きガラス制作 2016:『’15日本のガラス展』美術館巡回展 2017:硬質硝子窯を製作し「宙吹き耐熱ガラス」の試験を始める 2018:「’18日本のガラス展」新宿小田急にて個展で耐熱茶碗発表 2019:耐熱色ガラスの抹茶碗制作に成功 2024:AGC株式会社にT-CRAFT設計の電気耐熱ガラス用溶解炉(高温度用)、電気式Glory Hole納品。 日本ガラス工芸協会正会員