Story
ストーリー
三井化学のバイオマス&リサイクルソリューション
三井化学は日本初、バイオ&サーキュラークラッカーを構築しました。廃プラスチックを原料とした熱分解油を、2024年3月に当社大阪工場のクラッカーへ投入し、マスバランス方式によるケミカルリサイクル由来の誘導品(化学品・プラスチック)の製造・販売を開始しました。自社から排出されるCO2の削減とともに、CO2削減の社会実装による「削減貢献量(Avoided Emission)」の最大化、そして、化学品やプラスチックの原料をバイオマスに転換することによって、社会全体でカーボンニュートラルの実現を目指していきます。
バイオマス度を向上させるための重要なアプローチ「マスバランス方式」
「マスバランス方式」とは、製品を作る際の一つの手法(原料から製品への加工・流通工程において、ある特性を持った原料(例:バイオマス由来原料やリサイクル由来原料)がそうでない原料(例:石油由来原料)と混合される場合に、その特性を持った原料の投入量に応じて、製品の一部に対してその特性の割り当てを行う手法。)のことです。
生物由来の再生可能な有機資源に変える「BePLAYER®」
BePLAYER®は、温暖化問題の解決のために、社会のバイオマス化を進める取り組みです。三井化学では、石油化学産業の心臓部であるナフサクラッカー(分解装置)に石油由来ナフサ(炭化水素)の代わりとしてバイオマスナフサの投入を進めています。これにより、様々な製品ラインナップをバイオマス化することができ、社会全体のバイオマス度を高めます。
廃プラを再利用する取り組み「RePLAYER®」
RePLAYER®は、廃プラ等の廃棄物を資源と捉え、再利用していく取り組みです。実際に、廃プラなどの廃棄物を製品原料として再利用するアプローチや、廃プラなどの使用済み資源を化学的・熱的に処理・分解して原料などに戻し、再度プラスチックや化学品としてリサイクルするアプローチを行っています。
40製品以上をバイオマス/ケミカルリサイクル由来に転換
三井化学は「素から変えていく」アプローチにより、40製品以上をバイオマス/ケミカルリサイクル由来に転換することが出来ます。現在、プラスチックは「捨てる量を減らす」アプローチだけではなく、「捨てるのでなく有効利用する」具体的アプローチが求められています。
使用済み食油がバイオマスプラスチックに生まれ変わるプロジェクト
キッチンから出る廃食油や、食用油の製造時に発生する廃棄物を、化学のチカラで再びキッチンで使用するバイオマスプラスチックに生まれ変わらせるプロジェクト「Kitchen 2 Kitchen」を行っています。私たち一人ひとりの行動と選択を少し変えることで、より良い社会に向けて一歩ずつ、でも着実に、前進していくことを目指した取り組みです。
世界を素から変えていく
三井化学グループは「Green Theory2030」を掲げ、脱プラならぬ“改プラ”を進めていきます。カーボンニュートラルとサーキュラーエコノミーの実現に向けて、私たちは「BePLAYER®」と「RePLAYER®」を立ち上げました。あらゆる人をPLAYERとして巻き込み、社会の前進を目指します。そんな思いを乗せたブランドムービーを、2:47~ご視聴いただけます。