蒲郡市は、令和3年11月に日本で初めてサーキュラーシティを目指すことを表明した自治体です。将来ビジョン、重点分野を設定、アクションプランを策定し、現在はサーキュラーエコノミーに関する事業が創出され、社会実装するよう事業者や団体の皆様とともに実証実験プロジェクトを実施しています。また、本市においてサーキュラーエコノミーを起点に事業やサービスを考え、様々な価値観を持っている方、異業種の方などが一堂に集まる「サーキュラーシティカンファレンス」を開催しています。本市だけではなく、他の地域にもサーキュラーエコノミーが広がり、社会課題に解決できるような事業が創出されるようサーキュラーシティを推進しています。

サーキュラーエコノミーとは、廃棄物が出ない仕組みをつくる経済モデルを指します。資源を採掘して生産、消費、廃棄するという従来のリニア・エコノミー(直線型経済) や、廃棄物をどう有効活用するかというリサイクリング・エコノミーと比べ、より持続可能なモデルとして世界中で注目を集めています。

経済・社会・環境の視点で価値を生み出すことを考え「教育」「消費」「健康」「食」「観光」「交通」「ものづくり」の７つの重点分野を設定しました。それぞれの重点分野が互いに影響を与え合いながら、地域への愛着と誇りを醸成し、人々のウェルビーイング（幸せ）を実現することを目指します。

サーキュラーシティ蒲郡の社会実験として、モビリティの体験会(HELLO!CIRCULAR CITY -まちなかモビリティ-)を実施しました。今後ともサーキュラーエコノミーに関する事業が創出され、社会実装するよう、事業者や団体の皆様とともに実証実験プロジェクトを実施していきます。実証実験の様子は以下の動画にてご覧いただけます。

サーキュラーエコノミーを起点に事業やサービスを考える「サーキュラーシティカンファレンス」を開催しています。他の地域にもサーキュラーエコノミーが広がり、社会課題に解決できるような事業が創出されるよう、サーキュラーシティを推進しています。

本市と株式会社メルカリ及び株式会社ソウゾウで実施した取組み、「メルカリエコボックスによる市民の意識変容・行動変容」、「粗大ごみのフリマアプリでの販売によるごみの減量とリユース促進」が評価され、令和4年度に地方創生SDGｓ官民連携優良事例に選出されました。

サーキュラーエコノミーについて、行政の立場で2021年という早い段階で表明している点や、市民・企業と連携しながら官民一体で取り組んでいる点が評価され、令和5年度に一般社団法人サステナブル経営推進機構が主催する「第６回エコプロアワード」（後援：財務省、農林水産省、経済産業省、国土交通省、環境省）において「優秀賞」を受賞しました。