Story
ストーリー
はじめまして、MOTOMOTO KUMAです。
2020年にスタートしたライフスタイルブランド - MOTOMOTO KUMA。新しい森の可能性を感じられるプロダクトを提案しています。愛媛県の久万[くま]で、150年かけて森を育ててきた久万造林の井部健太郎が始めました。
森から生まれたツリーレザー [Tree Leather]
ずっと探していた。シンプルで、ユニークで、わたしらしい。これまでレザーといえば、動物由来、石油由来のものしか選べませんでした。私たちは、日本の森から生まれた100%植物性のレザーをお届けします。
MONEY CLIP
持ち物は少なくしたい。 でも、持つものにはこだわりたい。 そんな人のための新しいお財布です。
マネークリップは、ポケットに入れてもかさばらず、とても軽くて薄いので、キャッシュレス時代にぴったりです。
改札やお店では、カードを取り出さずに支払いができます。
カードは2-3枚ほど収納でき、お札は折らずに挟めます。裏地には丈夫なコーデュラを使用。
取り出すたびに軽やかで、アートピースのような美しい木目と優しい手触りを実感していただけます。
CARDCASE
名刺を20枚ほど収納でき、マグネットでスムーズな開閉ができます。
名刺入れとしてだけではなく、定期やカード入れとして使うのもおすすめです。
愛媛の縫製作家さんたちが、ハンドメイドで制作しています。
自在に曲がる木
ツリーレザー[Tree Leather]という素材は、0.2mmほどに薄くスライスした天然木を、特殊技術により加工したものです。
柔軟性の少ない木が、「革」のような柔らかい素材になりました。私たちの森で、何十年も育ててきた愛媛産のヒノキ/杉を使用しています。
山のようなプロトタイプ[試作品]
日本の森から生まれた新しい素材でどんなプロダクトができるか、たくさんのプロトタイプを製作しました。
この素材でプロダクトができれば、森に触れる機会がない方も、カバンに森を入れて歩けます。動物性の革の代わりに、ベジタリアンやアニマルフリー、ヴィーガンファッションをされている方もレザープロダクトを使えます。
プロトタイプを製作して分かったことはたくさんありました。木がレザーのように曲がるという驚き。無垢の木の肌触りや、1つずつ異なる木目の美しさ。
課題にもぶつかりました。木目の方向によって柔軟性が全く違うこと。高温多湿/極度の乾燥を避ける必要があること。長所と短所を理解して、プロダクトの形を考えました。
ミニマルで必要な機能だけにして、これからの暮らしにフィットしたプロダクトになるよう意識しました。
素材のベストマッチを探す
ツリーレザーの強度や柔軟性を上げると、さらに使いやすいプロダクトになります。それで、素材を吟味する必要がありました。
色々な芯・裏地を試して、ツリー・レザーと組み合わせてみます。素材の厚みも、プロダクトごとに検証していきました。
接着剤も色んな使用環境、強度を考えて、あらゆるものを試しました。何度も何度もベストマッチを探してきました。
なぜ、MOTOMOTO KUMA?
MOTOMOTO KUMAは、わたしたちを表す大切な名前です。「もともと、人は森からもらうもので暮らしていた」ということに気づいてコンセプトが生まれました。
そして、愛媛の久万 [くま] で「もともと」に立ち返って考える。MOTOMOTO KUMAというブランド名が生まれました。「もともと」を忘れないから、「これから」を思い描ける。このぶれないコンセプトが名前になりました。
久万の木
久万の木は素直です。木がまっすぐに立っていて、曲がっていないので木目がまっすぐになり、扱いやすいという特徴があります。木の密度が濃く、強度もあります。
そして色が明るいのです。杉は「赤身」と呼ばれる芯に近い色がとても綺麗です。久万は、標高800mほどで昼夜の寒暖差が大きく、良い木が育つ環境が整っています。
150年以上前から、森を育ててる技術を学んできたので良質な杉やヒノキを育てることができています。杉を植えて100年経った昭和30年代には、杉の本場である奈良県吉野地方の吉野杉と同じほど、高い評価を得るようになりました。
森の木を大切に使う
木を大切に使うことはわたしたちの大事なコンセプトのひとつです。どうすれば木や森の価値が分かってもらえるだろう。そのことを、林業の外の世界の人たちとも一緒に考えています。
MOTOMOTO KUMAには、様々な分野の方とこれからを考えるスペースとカフェがあり、たくさんのアイデアがここから生まれました。
森の課題に真剣に取り組む
日本は世界で、国土に対して森が最も多い国と言われています。でも多くの木材を外国から輸入していて、国産の木は使われることが少なくなっています。
森を育て、お世話をする人が減っているのです。MOTOMOTO KUMAの井部健太郎は、「森を守るには、人の手が必要だ」と言います。何もしないのが、自然というわけでもないのです。
MOTOMOTO KUMAのデザイナー工藤波夫は「人には動植物を管理する役割がある」という古い言葉を思い出しました。森は、本当は何を必要としているのだろう。MOTOMOTO KUMAは、これからの森を真剣に考えています。
CRAFT(WO)MEN - 職人、縫製作家とお母さんたち
プロダクトの制作は、久万造林の井部健太郎と縫製作家の田村和子が監修しています。
そして、久万のお母さんたちに作ってもらうための技術指導を行っています。
工程を整理して簡略化し、使いやすい道具を選別するなど、丁寧な技術指導を心掛けています。
MADE in KUMAの仕組みづくりは、MOTOMOTO KUMAの仕事のひとつです。
贈りたくなるパッケージ - マネークリップ
森から生まれたことが伝わるように、静かでミニマルで、でもわくわくするようなパッケージを目指しました。
マネークリップはお財布らしく、シンプルな布袋に入れて、森の木の写真を貼った小さな箱に収めました。小箱は、小物入れとしてお使いいただけます。
パッケージは植物標本をイメージしました。「森の木を採集して、大切にしまう」植物採集のようなパッケージです。
贈りたくなるパッケージ - カードケース
森の空気感を伝えるために、静かでミニマルで、でもわくわくするようなパッケージにしました。
カードケースは、バキュームパックしたものをブックカバーのような厚紙に挟んで丁寧にお届けします。表紙には久万[くま]高原の水蒸気が立ちのぼる写真をあしらいました。新書サイズのブックカバーとして、メモなどを挟むミニファイルとしてご使用いただけます。
バキュームパックは植物標本をイメージしました。「森をパッケージするってどんなだろう?」そう考えていた時、植物採集のようなパッケージを思いつきました。
CARE - お手入れ
プロダクトには、蜜蝋などの特別なオイルを塗っています。そのままでも使っていただけますが、少量のオイルをクロスで定期的に塗ることでお手入れできます。蜜蝋やナッツのオイルなどがおすすめです。高温多湿は、変形/変色の原因になりますのでご注意ください。また、無垢の木ですので濃色の生地(デニム)など色写りにご注意ください。