バードテイル・フラワーテイルのデザインはとても華やか。南国の強い日差しを連想するような鮮やかな色の花々や鳥達。色彩の魔法がかかったクッションカバーには不思議な力があります。オレンジは太陽の色。夏場は日差しに負けず、冬場には心を温めてくれるのです。そんな色彩効果は色彩学やカラーセラピーの分野で実証されており、効果的に生活に取り入れてみると毎日がもっと楽しくなるかも知れません。バードテイル・フラワーテイルの色彩には奥行きがありますので、派手さの中にも落ち着きがあります。お部屋のアクセントにピッタリですが、洋室だけでなく和室にもしっくりくるので不思議。鮮麗な色彩は明るい部屋にはもちろんのこと、柔らかい間接照明や木漏れ日の元での美しさは格別です。日常にちょっとしたリゾート感を取り入れるのも楽しいものです。

バードテイル・フラワーテイルのテーマは『鳥と花々の語る』テキスタイルの物語。
インドの生命の樹と森羅万象から起草し自然と人間性をコミカルに描く鳥の木。
この森に集まる個性豊かな鳥たちを見守るのはコーヒーやカカオの花。
エシカルが一つの発想の起点であり、コーヒーやカカオの森林栽培と環境保全がデザインの背景にありますが、表現はクスッと笑ってしまうような物語がベースとなっています。擬人化された鳥や花々には個性があり、多様な生き方があるのです。そんなストーリーは絵本の世界に繋がって行きます。

マサラ・チャイやフレイバー・ティー。美味しそうも意識したしたデザイン。時は19世紀後半の香り高きティー・パーティーを想像すると、そこに現れたのはスパイスの花、カルダモン、バニラ、サフランとレッドジンジャーが咲き誇る庭園。陽光と希望。キラキラと輝くその時間を刺繍風のタッチとアール・ヌーヴォーのを思う線で描かれたスパイス・フラワー。

サフラン、チリ、ペッパー、カルダモンとレッドジンジャーの花がインドの更紗スタイルで描れた生地。

アーユルヴェーダや薬膳からヒント得て、スパイスの力と自然と暮らすあり方を絡み合う樹木で表した、更紗模様。もしこの生地を広げ現れるのが香り高き食卓ならば集う者の笑顔は咲き誇る。そんな光景を想像しスパイスの風味を色彩で表現しました。

バードテイル・フラワーテイルの商品は日常使いの中に豊さを提供したいため、品質にこだわっております。例えば、クッションカバーは岡山県倉敷市で製織したものですが、古いシャトル織機を使ったものを選びました。シャトル織機で織られる時、杼と呼ばれる横糸を通すものが左右しますが、この時に縦糸が上下に動きます。ここに空気を含む層ができますが、これが風合いの良さを引き出します。高速織機にはないゆったりとした製織方法ならではの恩恵ですが、クッションを枕にした時の肌触りを考えて高級な生機を採用致しました。また、なるべく国産の生機を使いたいという思いがあり、微力ながら日本のものつくりを支えて行くことができたらと思っております。

マスクに使用している生地はホワイトキングと呼ばれるオーガニック100%の遠州織物です。遠州織物は静岡県浜松市を中心とした地域で染織加工が盛んです。静岡県出身であるデザイナーの田代は遠州産地の企画に参加し、地元の機屋さんと染織工場さんとコラボレーション致しました。モチーフは苺、蜜柑、お茶など静岡の特産品をモチーフに更紗模様やシルエットで表現しました。デザインに土地のメッセージを込めさり気なく郷土愛を表現。
*こちらは生地の販売を日本形染様のCreemaサイトNKSHOPにて行なっております。「遠州織物」「みかんの木」「静岡更紗」「Creema」にてご検索下さい。