Concept
ブランドについて
1916年、エドワード・ジョンストン(Edward Johnston)は、
ロンドン交通局のために、書体ジョンストン・サンズ(Johnston Sans)をデザインした。
チューブ・マークで有名な地下鉄やバス、駅名やポスターなどのパブリック・タイプフェースとして、
制定書体を開発するという先駆的な功績を残し、長い間、ロンドン市民に親しまれている。
有名なヘルベチカ(Helvetica)やフーツラ(Futura)、ユニバース(Univers)といった、
現在の英文書体の流れの原型となった美しいサンセリフ書体。
サンセリフ(仏: Sans-Serif)
サン(sans)とは、フランス語で「〜なし」という意味、
セリフとは、文字の線の端につけられる線や飾りで、「うろこ」、「ひげ」とも呼ばれおり、
このセリフのついた活字書体(セリフ体)と区別するために、セリフのない書体に付けられた名称。
バスの行先案内表示サインには、ジョンストン・サンズをはじめ、ヘルベチカなどの代表的なサンセリフ書体が使われ、
1950〜70年代はリネン、80年代にはTyvek(タイベック)などの素材にシルクスクリーンで刷られた。
歴史の中に見る美しい書体のタイポグラフィをカットし、
高品質の国産帆布と縫い合わせて仕上げたトートバッグ
「 Sans-Serif 」
偉大なるタイポグラファーたちに、敬愛の意を込めて
Brand Story
ブランドストーリー
ロンドンバスで実際に使われたデスティネーションサイン。
デスティネーションサインとはバスの前面で回転して変わる行き先案内表示。
その長く拡げたときの文字群は美しく、その趣に魅了され本国イギリスのコレクターから直接買い付けて当時自分のスペースに飾っていました。
収集してみてわかったことですが、年代によって使われた生地の材質が異なること、
ロンドン以外の各都市のバスで使われたサインの印刷色や、使用書体のバリエーションがいろいろあり楽しめることです。
例えば1950年代は柔らかいリネン生地、1960〜70年代はリネンキャンバス地、80年代〜はタイベックが使用されるなど。
2000年代になるとマイラーフィルム製のものが現れます。
各都市のサインでは、ポーツマスはグリーン地に白文字、グラスゴーはブルー地に黄色文字など多種多様、
ロンドンの白黒に比べるとポップな印象のものが存在します。
製品の素材として使用している80年代〜のタイベックは、軽量で強度のある高密度ポリエチレンのシート、
紙のようなハリ・シワの質感に面白さを感じました。
役割を果たしたバスサインは一部のコレクターが収集する以外はバスの車体の塗装のためにマスキングシートとして使われたり、
そのほとんどが廃棄されることを知りました。それらを買付け輸入しアップサイクルすることで、循環するプロダクトとして誕生します。
サンセリフバッグをお使いいただくことで、皆さまに少しでも日常が楽しい気分で過ごせたり、
自分だけの新しいスタイルになることを願っています。
使われずに眠っているUSEDやデッドストックのキモノ帯をアップサイクルするバッグや、
パイナップル葉からできたヴィーガンレザーを使用したクラッチバッグなども展開しています。
微力ながら私たちが貢献できる分野の持続可能な取り組みとして寄与したいと考えています。