Brand Story ブランドストーリー
若狭塗箸
若狭塗箸の誕生は、今から四百年以上前に海の町・福井県若狭小浜にて、漆工芸の技法をヒントに「若狭湾の海底の様子」をデザイン化して考え出したのが始まりといわれており、大名武家の間でのみ使用される最高級品として珍重されました。
伝統的な若狭塗箸の特徴は、細工された木地に様々な色の漆や塗料を塗り重ね、その上に卵殻・貝殻を塗布し、最後に研磨し模様を起こしていく、「卵殻模様」「貝殻模様」「起こし模様」があり、いずれも数十回も塗り重ね、砥石を用い「荒砥ぎ」「中砥ぎ」「仕上げ砥ぎ」をすることで、1つとして同じものはない、美しい模様を表現しています。 近年では製造技術の飛躍的な進歩により、日本国内での塗箸生産の80%以上を占めるまでに支持されています。
時代と共に変化する塗箸
近年の日本の食卓事情の革新的な変化により、和・洋・中の料理だけでなく、使われる食器や調理器具まで様々な変化により、お箸もまた人のライフスタイルや用途に応じて選ばれる時代になりました。サイズ箸や食器洗浄機対応、先端にザラつきを持たせ、すべりにくい加工を施したものや、先端を角にし食べ物を点ではなく面でとらえる事により、つまみやすく加工したもの。そして、使う人の体型により、箸の寸法を変え、より使いやすくなる工夫など、伝統を守りながら時代のニーズに対応し、時代が求めるお箸づくりを追及しています。