Story
ストーリー
循環型社会を目指して
『革は本来副産物です』と伝えてきました。皮が革になるまでには様々な工程があり、水を始め様々な材料−化学薬品や天然素材−が使用されます。地球環境を考え持続可能な人の営みを問う時、いくつもの事が重なり合っています。近年革素材は衰退産業とも言われていますが、革には耐久力があります。また、国内のタンナーも環境への取り組みを進めています。商品を製造、販売するものとして一緒に取り組みながら、シンプルなデザインで長く大切に使えるものつくりをと注力しています。
また、職人の高齢化が長く言われてきていますが、伝える職人と学ぶ若い方が少しづつ増えています。革製品は、シンプルな形状でも様々な工程があり手作業がほとんどです。技術を伝える現場とも一緒になって取り組みをしています。corino2.9-1.0は「真新しく、かつ誰しもの生活に馴染む普遍的なアイテム」と「 サスティナブル=長く使い続けられる」をデザインコンセプトに職人の方々と協業しながら、新たなものを創造していきます。
現在、革製品から始まり檜製品を作成して頂く木曽平沢の工場、スチール製品は板金製作の石川県かほくの工場と協業が広がっています。
Split leather = Upcycling スプリットレザーは、アップサイクル。
天然皮革の牛革は厚みがあり、機械に入れて分割(スプリット)して厚みを均一にする。そぎ落とされた革の裏部分を床革という。皮革素材は本来副産物であるため、そのまた副産物である。床革を多様な加工により新しい素材として作ったものが、スプリットレザー。CORINP2.9-1.0 PBSは、繊維の強度が弱い床革にポリウレタン樹脂(エナメルシート)を表面に施し強度を高め、革のしなやかさを残し軽くすっきりとしたスプリットレザーを使用。シンンプルさを追求したペーパーバッグスタイルのトートバッグは、ファッションと生活雑貨の間に位置する新しいテイストのLEATER GOODSをカラー展開。
エナメル調の上品な艶の綺麗なペーパースタイルの Accessories Bag
コットン素材の丸組紐を牛革で包んだ縫製の持ち手は、細く優しいバランスが最適です。corino2.9-1.0のペーパースタイルバッグのショルダー(PSSB)は、パーパースタイルのデザインを崩さず仕立てています。ショルダーレストを取り付けた新しいスタイル。ショルダーレストを使わないときはチャーム状に吊るし、またバッグの中身が見られないように小さな蓋の役割をしてくれます。
ペーパースタイルのバッグ仕様
裏地とレザーの貼り合わせは一点一点裁断後に行います。裏地にハンドルを縫い付けた後の貼り合わせは一見シンプルな仕立てに見えながら職人泣かせの作りになっています。日本の職人縫製で内容量を気にせず使い続けても安心なペーパースタイルを完成させています。底板や底鋲を取り付けて綺麗に持てる事を大切にしています。
テキスタイル×グラフィック
繊維が長く細い綿糸を高密度で織り上げたタイプライター生地を使用。繊維が密に織り込まれているので、頑丈な作りであるのに軽量で機能的な生地の代表といえる素材です。タイプライター生地の名前の由来は諸説あるようですが、タイプライターに使う印字用のリボンに用いられていた由来しているという説があるように、丈夫で繊細な線が描けるほどの高密度な素材です。
corino2.9-1.0のオリジナルグラフィックを手捺染で表現
モチーフは海月と紅珊瑚
紅珊瑚はしばしば大洋の生命の木と呼ばれ、遠い昔からお守りが作られてきました。時には自然のままの姿で、守護の力が最も効果的になると云います。珊瑚と海月をモチーフに海底の世界を手捺染で高密度のタイプライター生地に描いています