Story ストーリー
新プロジェクト！ワイングラスが似合うような日本酒を目指して
この度、藤枝市で積極的に自然農法に取り組む『エビさんファーム』の海老名正和氏のお米『にこまる』を使い、『杉錦』の杉井酒造、『志太泉』の志太泉酒造で、日本酒に馴染みのない女性や海外の方に向けた、従来の≪静岡吟醸≫とは違うタイプの日本酒を新しい製法にて作るプロジェクト『SHIZUOKA SAKE ARTIFACT』を立ち上げました！「酒母絞り」という新しいスタイルを取り入れることにより、現代人のニーズである≪甘い≫≪酸味がある≫≪低アルコール≫という要素を前面に押し出し、ワイングラスでの提供が似合うような日本酒としてブランディング。（写真左から『エビさんファーム』の海老名正和氏、『ダイドコバル』『満平商店』代表平井武、藤枝の銘酒《杉錦》の『杉井酒造』の蔵元杜氏である杉井均乃介社長。）
ロックや炭酸、水割りなど今までにない飲み方を可能に
本来はストレートで飲むのが日本酒ですが、従来の日本酒に比べると濃いものになるので、ロックや炭酸、ほんの少しだけ水を入れて、割り水を入れて熱燗にする、燗酒にするなど、新しい飲み方を堪能することができます。温度帯の違いも飲み比べをしてぜひお楽しみください。冷やしてストレートでワイングラスに入れて飲んだり、タンブラーで炭酸にしても。（写真は実際に今回の酒造りに使う『にこまる』）
酒造り用として採用するのは全国でも珍しい、特別栽培米『にこまる』を使用
藤枝市で積極的に自然農法に取り組む『エビさんファーム』の海老名正和氏のお米『にこまる』を使用。酒造り用として採用する例は全国では大変珍しいです。笑顔がこぼれるほどおいしく、米粒が丸々として張りのあることから名づけられた『にこまる』は、粒ぞろいが良く、炊きあがりはふっくらつやつやで、もちもちの食感です。丸くて大きい粒は、1粒1粒がしっかりとしており、色白です。奨励品種になって3年目の2008年には米の食味ランキング(穀物検定協会選定)で最高ランクの「特A」の評価を受け、その後も高い評価を得ています。
製造方法は“酒母”を直接絞る「酒母絞り」
日本酒の製造方法は、従来の日本酒造りでスタンダードな方式である《三段仕込み》ではなく、日本酒醸造の土台となる《酒母》を丁寧に作り、直接絞る『酒母絞り』を採用。現代人のニーズである《低アルコール》でありながら、適度な《甘味》と《酸味》を兼ね備えた新感覚の日本酒を目指しています。酒母は酸度・糖度が高く、アルコール度数が低いため、甘酸っぱいお酒をつくることができます。甘みと酸味の絶妙なバランスをお楽しみいただけるように試行錯誤しております。（写真は田んぼの視察と打ち合わせの様子。）
『杉錦』の杉井酒造様と試作を重ねています
『杉錦』の杉井酒造様と現在試作を重ねている段階です。完成までぜひお楽しみにお待ちいただけますと幸いです。
『mer mère』(海と母)は、24年1月に発売予定
藤枝産特別栽培米『にこまる』を使った≪酒母絞り≫の日本酒『mer mère』(海と母)は、2024年発売を予定しております。
参加型イベントにより、生産者と消費者を直接繋ぐ取り組みも
市内の農業者への注目を集め、田んぼを使ったイベントへの参加を呼びかけ、生産者と消費者を直接繋ぎ、市内の生産物に対する理解を深めて親しんでもらうことにより、、最終的には販売量の増加や販売単価の上昇などを狙います。（写真は地域の子どもたちと一緒に『にこまる』の稲刈りをしている様子）
