大阪・堺市は「ものの始まりなんでも堺」と言われるほど、日本を代表する歴史や文化の始まりの地とされています。鍬や鋤などの鉄製道具をつくる職人が多く堺に定住し、後の技術・文化の発祥地としての基礎ができあがったそうです。多くの職人によって「刃物」「注染・和晒」「線香」など様々な伝統産業が受け継がれています。堺キッチンは現代の逸品をセレクトし、堺の優れた伝統技術をもっと多くの人に知っていただきたいという思いから立ち上がったブランドです。愛着をもって長く使える上質なアイテムを揃え、現代の暮らしに寄り添ったラインナップをご提案します。

「日本の伝統や文化を世界へ広げる」フランス発ブランド「sen閃」。希少な銀紙三号ステンレス鋼は熱処理が難しく、主に堺でしか扱われていません。熱処理と研ぎの技術で切れ味と研ぎやすさを両立。ハンドルは持続可能な農法で育てた藍を北海道メープルに藍染し、毎年異なる青の濃淡が自然な風合いを生み出します。洗練されたデザインでどんなキッチンにも馴染み、長く愛用したくなる一品です。

「モノづくりの魂」を込めたブランド「HADO」は、日本の「道」の美学を包丁に表現。美しい刃は槌目（つちめ）を残した無骨な仕上げで、背やアゴの角は丸く加工し握りやすさを追求。ウォルナットの柄は使うほど味わいが増します。用途に合わせた3種を揃え、パッケージにはアーティスト・フィリップ・ワイズベッカーのドローイングを採用しています。

ダイキチが手がける最高レベルブランド「堺一文字吉國」の新商品「流清 燦藍（りゅうせい さんあい）」。手入れが簡単で家庭でも使いやすい包丁となっています。波紋模様が美しいダマスカス仕上げで、錆びにくく耐久性が高く切れ味も抜群。背やアゴの角は丸く加工されており、どんな握り方でも手に馴染みます。手作業で刻まれる文字が上品なプレミアム感を演出。ハンドルには1年乾燥させたカシの木を使い、藍染で「日本の心」を表現しています。どなたにもおすすめの一丁です。

注染で染めた3種の和柄布を使った扇子。表裏のない注染の特性を活かし、1枚布で軽やかに仕上げました。丈夫な手ぬぐい布で鮮やかな発色が日常を華やかに彩ります。波模様には幸せと平和の願いが込められ、縁起の良い熨斗模様（のしもよう）は絆や長寿を象徴。ユニークなデザインの「かまわぬ」柄も揃い、2〜3色展開で老若男女問わず使いやすいのが特徴です。同柄の袋付きで、贈り物や海外土産にもおすすめです。

四季の移ろいを衣に映す日本の美意識を背景に、hiraliは「重ねの色目」という色彩文化を現代に再解釈しました。日本の季語をモチーフにした表裏の色合いは、春の「風光る」や秋の「秋の水」など、自然の情景を繊細に表現。伝統柄と伝統色を用いた全30種以上のデザインは落ち着きながらも個性的で、ファッションのアクセントにぴったりです。吸水性に優れ肌触りも良い厳選素材は使うほどに柔らかさを増し、心地よい風合いが楽しめます。

創業360年を超える梅栄堂は、古くから香木輸入の中心地であった大阪・堺で薬種問屋としてその歴史の幕を開けました。上品な梅の花をモチーフにしたお香立ては、17世紀に日本で初めて作られた磁器である佐賀の有田焼。耐久性に優れており、日用品としてはもちろん美術品としても高く評価されています。こちらの香立ては世界的工業デザイナー奥山清行氏が率いるKEN OKUYAMA DESIGNと共同開発いたしました。ラベンダーの天然精油を配合したお香の高貴で心休まる香りが、日々の暮らしに花を添えてくれます。

高い金属加工技術で実現した、異素材と異形状を組み合わせる独自の「はめ合い」技術が光るお香立てです。クールな金属の質感と職人の手作業による温かみが共存し、角度や光によって多彩な表情を見せます。銅や真鍮は使うほどに深みが増す経年変化も魅力。セットされる線香は、堺の伝統工芸士が生徒たちと作った茶葉を主原料とした爽やかな香りで、和洋どんな空間にも馴染みます。

代官山蔦屋書店、大阪府梅田蔦屋書店にて「堺キッチン」としてPOP UP出店の経験があります。お気軽にご相談ください。

私たちの暮らしを豊かに彩るのは、ただの道具ではなく使い手の想いが宿る“本物”の道具たちです。堺が誇る伝統の技術と現代の感性が融合した品々は、毎日の暮らしに寄り添い、使うほどに愛着が深まります。こだわりの一品を手に取ることで、日々の丁寧な時間がより特別なものに変わる。そんなあなたの暮らしに、心地よさと誇りをお届けします。