水稲は、地域の農業面積に占める割合が大きく、地域農業の基盤を成しています。
農業用水路など地域で共同管理している設備の多くは、水稲との繋がりが強いので、水稲が衰退すれば、それらが維持出来なくなってしまいます。
また、水田が荒れてしまうと、獣害や病害虫の温床となり、畑作へ悪影響を及ぼしてしまいます。
つまり、水稲が衰退すると畑作も継続が難しくなり、「地域農業全体の衰退」に直結していってしまうからなのです。
【地域を守るためにブランド化へ】
「米作りを継承し、この地域を守りたい。次の世代に繋ぎたい。」
そんな想いで、生産者たちが立ち上がり「宇陀米ブランド化協議会」を結成しました。
若い生産者に米作りを担ってもらうためには、採算が取れる仕組みづくりが必要です。
そのための一つが、「宇陀米のブランド化」です。
そこで、どこにも負けない高い品質基準を設定しました。
そして、その基準を満たすために、みんなで日々栽培技術の追求を重ねて完成したのが、この「宇陀米」です。
【若手の担い手・新規会員が毎年入会】
今では、類農園直売所やオンラインショップでたくさんの方にご購入いただいたおかげで、「水稲で経営が成り立つ」ということが示され、新規就農した20~30代の若手が、「宇陀米」の栽培を引き継ぎました!
宇陀の水稲栽培、ひいては地域農業全体の継承・発展に繋がってきています。